ご挨拶
 
    創業以来360年、弊社は上野池之端の地に根を張り、組紐づくりを生業としてまいりました。今日においても全ての組紐は自社職人による手染、手組にて製作し、店頭には常時500種類ほどの帯締が並びます。
 現代においても用いられる主要な組紐の技術は、はるか遠く紀元前の中央アジアにも見られ、日本には飛鳥時代に仏教とともに伝わりました。様々な時代の趨勢を乗り越え、技術の改良や発展を経ながら、生きた技術として今に受け継がれているという事実こそ、組紐という技法自体が持つ生命力の強さの現れではないでしょうか。

 伝統とは、時代とともに積み重なる地層のようなものかもしれません。これまでに積み重ねられた有職の理を守り、その上に新たな層を積み重ね、平素ご愛顧いただいております皆様にご満足いただけるような製品をこれからも製作し続けてまいります。


有職組紐道明 代表取締役 道明 葵一郎